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廣内 淳; 高原 省五; 吉村 和也
Journal of Environmental Radioactivity, 232, p.106572_1 - 106572_6, 2021/06
被引用回数:1 パーセンタイル:5.8(Environmental Sciences)家屋内での外部被ばく線量評価において、家屋内外の放射能分布の情報は有用である。本研究では、対象とした家屋周辺の土壌と家材サンプル(床,内壁,天井,外壁,屋根)を収集した。それらサンプルの放射能をHPGe検出器で測定した。地面に対する床,内壁,天井,外壁,屋根の相対表面濃度はそれぞれ310 710, 610 410, 710 310, 210 110, and 410 210であった。相対表面濃度は材質,位置及び表面の向きによって異なった。
島田 太郎; 石神 努; 関 優哉; 向井 雅之
no journal, ,
原子力機構安全研究センターでは、原子力施設廃止措置における計画からサイト解放までの各段階に応じて、公衆や作業者の被ばく線量を評価する安全評価コードシステムの整備を進めている。その安全評価コードシステムの中で、サイト解放段階においてサイトに有意な放射能の残存がないことを検認するための支援ツールとして、地球統計学的手法クリギングに基づき放射能分布を推定するプログラムESRADを開発した。本報告では、ESRADが有する、領域中の測定点数の少ない濃度データから領域全体の濃度分布を推定する機能、平均クリギングにより濃度基準値と比較可能な推定平均値とその不確かさを算出する機能、及び、その不確かさを含む推定平均値が濃度基準値以下であることを満足するために最低限必要な測定点数を算出する機能を説明する。また、本コードの活用事例として福島第一原子力発電所港湾内海底土のCs-137濃度分布を推定した例について紹介する。
島田 太郎; 鍋倉 修英*; 三輪 一爾; 武田 聖司
no journal, ,
原子力施設の廃止措置終了時には、敷地内の汚染状況を把握しつつ、解放後の跡地利用等による公衆の被ばく線量が基準線量以下であることを確認する必要がある。そこで、原子力機構では汚染調査から放射能分布を評価した結果に基づき被ばく線量評価を行う一連の方法論の開発を進めている。本報では、敷地内全域の線量率測定など汚染に対する事前サーベイで得られる線量率分布の結果と試料採取測定により得られる限定的な点数の放射能濃度データとそれらの測定誤差から、表層土壌における放射能汚染分布を地球統計学的手法により推定する方法について検討した。その結果、測定誤差を考慮する外生ドリフトクリギングによって、評価された放射能濃度分布には大きな影響がない一方、評価値に対する推定分散が増加して、評価の不確かさを適切に考慮できる見通しが得られた。
島田 太郎; 三輪 一爾; 佐々木 利久*; 武田 聖司
no journal, ,
原子力施設の廃止措置終了確認時に、敷地内の放射能分布を把握し、解放後の跡地利用等による公衆の被ばく線量が基準線量以下であることを確認する一連の方法論の開発を進めている。前報の放射能分布評価手法の開発では、事前サーベイと代表点測定を組み合わせた外生ドリフトクリギングによる方法により仮想的な放射能分布を再現可能であることが解析的に確認されたが、実際の適用にあたっては代表点測定が十分であるかを判断した上で、評価した放射能分布の妥当性を確認する方法について課題が残された。そのため、leave-one-out交差検証において、代表点の測定平均値と各点の測定値との平均絶対誤差MAEをめやすとして、このめやすより交差検証で得られたMAEが小さければ妥当と判断する方法を整備した。いくつかの仮想的なデータに対して上記方法を適用し、分布の妥当性判断ができることを確認した。